「患者さまと家族のように笑いあい、支えあう、安らぎのある癒やされる医療」が基本理念です。その実現のため、待合室は広く天井が高い開放的な空間を造り、受付カウンターもカーブを描いた印象的なデザインにしました。「病院っぽくない雰囲気ですね」という言葉を患者さんからいただきますが、まさにそれが狙いです。とにかく来院してくれた患者さんには笑顔で、朗らかな気持ちになって帰ってほしい。その実現のために我々は心地よい空間づくりをして、ホスピタリティを磨いています。待合室には気軽に話すことができる職員を配置していますし、診察室では私が患者さんとのコミュニケーションに集中できるように、専属事務員が代わりに問診内容を電子カルテに入力しています。患者さんの顔を見てお話を聞くことが何より大切なんですよ。

大切にしていること。

ゴールの共有が最も大切です。世界で一番癒やされるクリニックになる、というゴールを常に意識して行動すること。仮に患者さんに対して不手際があったとしても、同じ失敗を繰り返さないように修正する。シンプルです。大切なのはゴールへ向かって行動しているかどうか。また、スタッフ本人の誕生日や、そのご家族への誕生日祝いも欠かしません。このクリニックを支えてくれるスタッフは家族のサポートがあってこそだと思っていますから。あとは、うちのスタッフに常々伝えていることは、患者さんと楽しく会話してね、ということ。スタッフが楽しくコミュニケーションをとれていれば、患者さんも楽しんでくれているというわけです。なので、クリニック内はみんなの会話や笑い声でにぎやかですね。

スタッフが自ら学ぶ環境。

ええ。私は常日頃、自分がやりたいことをやっています。働くことについても同様で、私のポリシーは「Want to do」です。「Have to do」だと自分の意思ではなく「他人にやらされること」ですが「Want to do」は自分が進んで「やりたいこと」なので最高のモチベーションを保って取り組むことができます。ですから、例えば学会や勉強会への参加についても、スタッフが参加したい、学びたいと思う学会やその他勉強会などへの参加を奨励しています。そしてその内容をフィードバックしてもらい、新たな知識や情報がクリニック全体に入ってくるという好循環。また、スタッフ自らが糖尿病治療についての勉強会を立ち上げて月に1度、隣の調剤薬局にて実践しています。「Want to」で仕事に取り組むスタッフが多いことが、多くの患者さんに喜ばれている理由だと思います。